環境を整えることで改善される場合もある

ソチ五輪男子フィギュアで金メダルを獲得した羽生結弦選手も、ぜんそくで苦しんでいたそうです。

ぜんそくを改善していくためには、治療と同じくらい生活環境を整えることです。

ぜんそく治療のポイントは、慢性化した気道の炎症をしずめ、発作を予防することです。

そのために、吸入ステロイド薬などの薬を使った治療が行われています。

しかし、薬物療法だけでは不十分で、ぜんそく発作の誘因と考えられるものを日ごろから回避しなければ、再び発作を起こす危険性があるのです。

この二つをきちんとマスターすることで、ぜんそくはかなりの部分でコントロールできるといえるでしょう。

現在のぜんそく薬はとても効くので、薬だけでもかなりよくなります。

しかし薬はやはり人工的な産物で、どうしても副作用を伴います。

同じくらいの状態を保つのに、少ない量の薬ですむ方法があるなら、やはりそのほうがいいわけです。

ぜんそく発作の誘因としては、ダニなどのアレルゲンのほか、解熱鎮痛薬などの薬や運動、気温の変化、ストレス、かぜ、過労などがあげられます。

そして、それらがお互いに影響し合って、発作を誘発するケースが多いようです。

薬だけに頼るのではなく、もう一度身の回りの生活環境を見直して、発作誘因の回避に努め、よ昨賁の高い生活を目ざしてください。

アレルギー型(アトピー型)のぜんそく患者の場合は、生活する上でアレルゲン(アレルギーの原因物質)を避けることが重要となります。

そのためにはまず、問診や皮膚テスト、血液検査などで自分のアレルゲンを明らかにすることが大切です。

ぜんそく患者のアレルゲンで多いのは、ハウスダスト(部屋のホコリやチリ)、花粉、ダニ、カビ、昆虫、食物、イヌやネコなどのペットの毛です。

日本のぜんそく患者のアレルゲンとして最も多いのがダニ。

温度25度、湿度75%のとき、ダニは最も活発に生育します。

そして通常、60度、60分で死滅するといわれます。

ダニを完全に壊滅させることは不可能かもしれませんが、繁殖を防ぐために室内の湿度が高くならないように、部屋の換気をこまめに行い、押し入れやタンスの中、テレビの後ろなども扇風機などを使って風を循環させましょう。

また、ホコリが溜まりやすい籐の家具や布生地のソファーなどは避けることも大切です。

タバコはぜんそくを悪化させる要因だとしてよく知られている一方、お酒はぜんそくと関係がないと思っている人が多い。

しかし、アルコールも症状を悪化させる要因の1つになることがあります。

ワインには亜硫酸塩成分が含まれており、ぜんそく患者の中には、この添加物の過剰に反応し気管支が収縮し、症状がひどくなることもある。

亜硫酸塩は食べ物が変色するのを防ぐための保存剤として使われる。

ドライフルーツ、果汁、ビール、ジャガイモ、エビなども含まれておりますので、亜硫酸塩による過敏反応が現れる患者は、自分に該当する食品やお酒を避けるのが良い。

ぜんそくを改善させていくために、生活環境をもう一度見直してみましょう。