危険性の高いステロイド薬の副作用

近年、ぜんそく患者はふえる傾向にあり、死亡者も非常に多いことが問題となっています。

日本の場合、ぜんそくで亡くなられる方は、2004年は約3300人。

現在は、いろいろな対策のおかげで死亡者の数は減りましたが、こわい病気と思われている白血病でも年間約8000人、交通事故で亡くなる方は年間約4300人です。

ぜんそくは比較的軽く考えられていますが、死亡に突然つながることがあるので、やはりこわい病気といえます。

それに、見かけ上、症状が軽い方が突然亡くなるケースもありますから、注意が必要です。

死亡者の約半数は、重度の発作を軽発作だと思い適切な治療が遅れたあるいはされなかった事が原因であるといわれています。

ステロイド薬というと、危険、副作用などの印象をお持ちの方が多いのですが、実際に命を救うために医師は必要と判断し使用しています。

ステロイドは、ぜんそくで狭くなった気管支を短時間で症状を緩和させるために有効な薬です。

現在のぜんそく治療には欠かせない薬となっています。

ステロイド薬はマスコミが副作用のことを大きく取り上げたために、デメリットのみをイメージさせるようになりました。

それ以降、ステロイド薬は副作用の点で批判されていますが、しかし命を助けるという点で、ステロイド薬は非常に大きな役割を果たしているということを忘れてはいけません。

ステロイド薬の副作用としては下記にあげられる。

重症副作用としては、感染症の誘発・増悪、骨粗鬆症と骨折、低身長、動脈硬化病変、副腎不全、離脱症状症候群、消化性潰瘍、糖尿病の誘発・増悪、精神障害。

軽症副作用では、異常脂肪沈着(中心性肥満、満月様顔貌、野牛肩)、多毛、皮下出血、座瘡、皮膚線条、皮膚萎縮、発汗異常、後嚢白内障、緑内障、眼球突出、浮腫、高血圧、うっ血性心不全、不整脈、ステロイド筋症、月経異常、白血球増多、食欲増進、気分の高揚・低下。

こうやって副作用をあげていくと、やはり不安になりますが、医師の指導なしに、怖いからというイメージだけで勝手にやめると危険です。

ステロイド薬は、短期間の使用の場合には副作用の心配はほとんどないのだが、長期使用の場合にはゆっくりと減らしておく方が無難である。